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戦争論3を読んで

戦争論3を読了。
途中、感動していっぱい泣いた。
小林よしのりの言っていることには、ほとんど同意である。
しかし、目新しさはなくて、どこかで見たことがあるような内容がほとんどであった。たぶん、渡部昇一とかの本で読んだのだと思う。

小林よしのりは最近何かと岡崎久彦と中西輝政を槍玉に挙げて親米保守派を批判しているが、私はどっちも力点の置き方と立場が違うだけで、基本的な考え方はそう違わないのではないかな、と思う。

どちらも、今は日米同盟しかないと言っているし、核武装などの自主防衛を考えなければならないと言っているし、そもそも小林よしのりの歴史観というのも渡部昇一らに影響されたのに違いないし、岡崎久彦も『どこで日本人の歴史観が歪んだのか』という、とても分かりやすい明治維新以後の歴史を書いた本を出している。

しかし、たとえば、岡崎久彦著の『陸奥宗光とその時代』のあとがきには、
私はもともと歴史家でなく、国際情勢分析にもっぱら携わってきた者である。情勢判断はあくまでも公正客観的でなければならない。いかなる主観も、希望的観測も、そしてさらに善悪の判断、好悪の情を交えても判断が狂うのである。
とある。外交官や国際政治家というのは、そういうものなのだろう。

米国の力が物凄く大きくて長く続くと考えれば、渡部昇一のようにアメリカ幕府論が正しいことになるし、日本人の道徳の崩壊というのはそれほど深刻ではなくて本気を出せば力はまだまだあると考えれば、親米でも問題ない。

私は、親米も反米も、どっちも正しいと思うが、論争は大いに結構なことで、見ていても楽しいし、まあ、この戦争論3や、アホ〜親米保守に対する、親米保守側からの反論が楽しみである。
(文中敬称略)
(2003.7.31)

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